子供たちの体力低下、問題の意味が本質的に違ったことを、改めて認識しました。
昨日は、葛飾区主催の講座、子供たちの体力低下の現状の講義を受けてきました。
やはり、報道だけでは、わからないことを知ることができ、
親としてやるべきことが見えました。
子供たちの体力低下の基準というのは、
全国の小学生や中学生の体力テストの結果が基準となるわけですが、
その平均値が下がっていることが、問題だということです。
テレビやマスコミ報道では、子供たちの体力テストの平均値が下がってきている
という事は、今までも、何度も見て聞いてきました。
子供を持つ親としては、やはり気になることだし、
全体的に体力低下が問題になっているなら、何か対策をしたいという思いもあり、
今回の講座を受けてみたわけですが、今までの認識が見事に覆りました。
子供たちの体力低下の本当の問題点
まず、体力テストの平均値は、下がってきていることが、
どういうことなのか、これをつかむ必要があります。
この体力テストの平均値は、1980年代から急激な低下傾向にあり、
1998年から、ほぼ横ばいか、若干の上昇傾向にあります。
この平均値というのが、問題を非常にわかりづらく、
事実が見えないようになっているんですよ。
1980年代から、急激に平均値が低下しているにもかかわらず、
毎年のように、最高記録は更新されているという事実があります。
また、この平均値というのは、全国平均なんですが、
都道府県平均の差が非常に大きくなってきているという事実もあります。
さらに言うと、できる子供と、できない子供の個人差が、
どんどん広がってきていること。
要するに、できる子供と、できない子供の差が広がる一方で、
できない子供たちが、平均値を大きく下げていることから、
全国の子供たち全体の体力低下と勘違いされる点。
これが、見過ごされている事実があるのですが、
それを、マスコミ報道では、なかなか言わないんですよ。
そうすると国民はどう思っているか?
子供たち、どんどんひ弱になっているんだな~とか、
普通に思ってしまうわけなんですよ。
そんなわけない事実も、わかっているはずなのに。
スポーツ選手たちは、昔に比べて、世界に打って出て、
成功している人がたくさんいますよね。
という事は、昔に比べて、日本人の体力やスポーツ能力って、
確実に上がっているわけですよ。
オリンピックや世界大会で金メダルを取る人が、
昔に比べて増えているとしたら、子供たちの体力低下が、
全国的に、全体的に浸透しているわけではないし、
抜群にできる人も確実にいるって言う事実があるんですよ。
それなのに、平均値が下がっているから、子供たちが全員ヤバい、
そう思っていると、事実が見えてこないんです。
子供たちの体力低下の問題の本質は、
個人差であり、子供の体力格差に至るわけです。
凄くできる子がいる一方、凄くできない子供が増えているから、
平均値が下がっていき、上がっていかないという事なんです。
子供の体力格差の問題点と課題、これから親として、大人として、
やるべきことについては、次回の記事でまとめます。