子供の体力低下を促している社会という認識を持つ

前回に引き続き、子供たちの体力低下について書いていきます。

現代の子供たちの体力低下は、平均的に落ちておるのではなく、体力のある子供たちと、ない子供たちの差が、大きく開いていることが問題だという事を認識しておく必要があります。

そのうえで、大人ができることってなんだという事を考えてみる。

講座の中で、グループワークという事で、話し合いました。
参加者のほとんどが、おじいちゃん、おばあちゃん、または、子供がある程度大きくなったお母さんが参加していて、実際に小さい子供がいる親は、私だけでした。

そういった中で話し合って、出てくる意見がどういうものか、わかりますか?

まさに絵に描いた餅、だったり、すぐにはできないことばかりだったりします。

というのも、実際に育児から遠ざかった人が考える、小さな子供たちの体力低下問題なので、どうしても、実感として今の子供たちの問題が、身近なものではないという部分が大きいです。

今は、安全で守られた遊びしかしていないので、もう少し危険というか、危ない遊びをすることで体力低下が防げるのではないか?

そういう意見がでて、それをすぐに、小さな子供たちを持った親が、試すことができるのか?
できないんですよ。というか、今の親たちは危険なことはさせません。
危険とか、危ないことは、親が先に摘み取ることが当たり前だったりします。

外で遊ぶ時間を増やす。
ごく当たり前の意見ではありますが、それも今の都市部に住んでいる子供たちはできません。
なぜかって言うと、親がいないところで遊ぶこと自体、危険が潜んでいるからです。
公園で遊んでいて、不審者に連れ去られたら、と思えば、当然子供たちだけで遊ばせることなんてできないんです。

また、今の公園って、危ないって言う理由で、どんどん遊具がなくなっています。
体力を使わなくても、遊べる遊具ばかりになっています。

例えば、鉄棒やジャングルジムは、撤去されているところがほとんどです。
滑り台にしても、ごく短いものばかり。
広場も、あまり広くなく、ボール遊びは基本的に禁止。
野球やサッカーをする場所もない。

じゃあ、小学生くらいの子供たちは何をやっているかというと、
滑り台の上とかで、たむろして、携帯ゲームをしている。
他の小さい子供たちが遊べないくらい、遊具を占領したりしている。

親はいない。
子供たちは、親に公園で遊んでくると出てきて、座ったり寝転んだりして携帯ゲームをしている。
または、塾や、習い事が忙しくて、外で遊ぶ暇もない。

それが、今の子供たちの現状で、親が何もしない、または干渉しすぎると、体力低下するに決まっているんです。

小学校で放課後、子供たちの面倒を見るボランティアをしている、おじいさんが言っていました。

小学生の子供の一言。
「俺さ、週に5日、毎日塾だよ。 土日だって習い事や塾の補習で、休みなんか、ないんだよ。 学校と塾と習い事で、自分がやりたいことなんか何もできない、このままでいいのかな?」

親に、言えばいいのに、親は話も聞いてくれないと。

親が忙しすぎて、子供の話を聞けない、子供の話を聞こうとしない、親が忙しいから、親が家にいない間、子供の面倒を見てもらう施設が必要で、それを塾や習い事に任せている。

そういう親が、今、非常に多いというのも事実で、親の自分勝手な都合に、振り回され続け、自分のやりたいこともできない子供たちが、どんどん増えているのが現状です。

さらに、これから政府の意向で、女性の社会進出を応援するってことがさらに進めば、子供たちはさらに追い詰められていきます。

体力低下というか、体力格差はさらに進むし、精神的に追い詰められた子供たちも、さらに増えます。

経済格差以上に、まともなものを食べさせてもらえない、運動する時間もない、そうなれば、体力格差がこれからの問題になります。

体力格差って、悲惨ですよ。
アレルギーや成人病、それが子供の時から体をむしばんでいくわけですから、大人になった時に、まともに働くこととかいう前に、まともに生きていくこと自体ができなくなる可能性も十分に考えられるわけです。

そうならないためにも、子供たちは小さなときから、運動をする習慣や時間を積極的に親が作っていく必要があります。

地域社会が死んでしまっている地域では、安全に外で遊ばせることすらできないので、しっかりと体操教室のようなところに通わせる。
または、土日にしっかり親が一緒になって、公園で遊ぶ時間を作る。
ボールを投げること、走ることくらいは、しっかり親が教えてできるようにしておくこと。

それができれば、子供たちは体を使って遊ぶ楽しさを知ることができます。
まともにボールを投げられない、まともに走ることができないでは、運動が嫌いになります。
ですから、最低限でも、親がそれだけは教えてあげましょうね。

一緒に、外で遊ぶ時間を多くとれば、自然とそれらは覚えますし、身体を動かして遊ぶことが楽しくなります。

楽しいことは、トコトン頑張ることができる。
それが子供たちの最大の才能なので、その才能を生かせるよう、親として導いてあげましょうね。